「たぶん、本人の中では、最後打ちましたけど、チームに迷惑をかけてるという感じしかないのではないかなと。あんなバッターではない。それをWBCで証明したいとやってきた。信じる気持ちは揺るぎないものがあるとずっと本人に言ってきた。最後、お前で勝つんだと言ってきた。僕は信じてます」
これは、準決勝後のインタビューで、栗山監督が決勝打を放った村上宗隆のことを聞かれて応えたものです。
カッコいいなぁ。尊敬します。リーダーの重要性を再認識しました。
決勝戦は、ホームランの撃ち合いでイーブンだったので、四球で繋げられる分だけ、日本有利で進められたんだと思います。
右飛3、右直1、中飛3、左飛3、左直1、遊飛1、遊直2…強く振るのでピッチャーは怖い。気持ちで負けてはいけません。
全員がカウントに関係なく強く振るのは、日本の野球スタイルと大きく違っていました。
ランナー1・2塁で、3-0からバットを振るなんて、日本では怒られますが、チャンスに打ってヒーローになるのがアメリカンスタイルです。四球を選ぼうと消極的になるよりは、ヒットの可能性に賭ける。文化の違いです。
それと、細切れの投手起用で思ったのは、球審が大変だなぁってことです。
バッターが初見なのと同じように、審判だって初見。球質が違う投手たちの投球を公平に判断するのは、なかなかのストレスだなと感じました。
日本チームがぶんぶん振り回さないのは、審判泣かせだったりして。
いや、キャッチャーはもっと大変。本日、陰のMVPは中村悠平捕手でしょう。7人の夫に合わせる女房役でありました。
侍ジャパンの団結力に大きく貢献したのはダルビッシュ投手の存在でした。
キャンプ初日からの合流は、若い選手たちのメンタルコーチとしての役割が大きかったと思います。
監督コーチの通訳を買って出て、惜しみなく技術を伝達する姿を見ながら、こういう人に支えられていたんだなぁと。
3年後もその先も、日本野球の未来は明るいでしょう。