都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

12球団戦力分析(日本ハム)

2ストライクアプローチを進める栗山政権から方針変換して、新庄剛志監督はメジャー流を求め、追い込まれてもバットを強く振ることを良しとしました。その結果、昨季は久しぶりに本塁打を三ケタに乗せています。三振もパ・リーグ一位だったのは、その副作用。

先のオープン戦でも優勝したオリックスにゲーム差なしの2位と好調な戦いを見せたチームは、本塁打と盗塁の数字が群を抜いておりました。強くバットを振る、隙があれば、抜け目なく走る。攻撃的な野球は、積極的な采配に連動するもので、若い選手たちと相性が良く、旋風を巻き起こしそうな期待感でいっぱいです。

清宮幸太郎・万波中正・今川優馬に覚醒の兆しが見られるのも、方針に合致したからこそ。今季から新たな本拠地となるエスコンフィールドを見据えてのものでありました。新球場のフェンスの高さは、全球団中最も高かった札幌ドームの5、75mに対し、半分以下の2、8m。そして、左中間や右中間の膨らみがなくなりました。最も本塁打が出にくい球場から最も本塁打が出やすい球場への転換は、キツネにつまられたような話です。キツネねぇ。よく出来た話ではないでしょうか?
そういうところが、策士・新庄剛志なのであります。バカ殿みたいなフリをして、しっかりと選手を育成のラインに乗せていく。

近藤健介の移籍は痛いけど、弱点の捕手に伏見寅威とマルティネスを補強し、実はメジャーリーガーの加藤豪将をドラフト指名、二刀流の矢澤宏太も獲得しました。ポンセ・ガント・ロドリゲス・メネズ・アルカンタラらを残留させたのも好印象。日本の野球に慣れるには、時間がかかることを理解しているからです。これも新庄スタイル。簡単に見切ったりしません。

狭い球場では、たくさん打つだろうけど、たくさん打たれるってことでもあります。そういう意味では、高めの速球で勝負する投手よりも低めに変化する技巧派が望まれており、そこのところも最近の潮流に逆行する新庄流なのであります。メネズ以外の外国人投手は、いずれもが典型的なゴロピッチャーだというところ。これも新球場対策なんです。今季のファイターズは面白い!