都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

盗塁論②

盗塁の成功率はどのくらいでしょうか?

過去10年のセ・パ両リーグを見てみると、80%を超えていたのが2018年の日本ハム(80、3%)と2019年の巨人(80、6%)のみで、ほとんどが65〜70%の間に収まっています。

盗塁するランナーの多くは、走力に自信を持った上でのチャレンジなので、確率が3分の2というのは、ちょっと低いようにも思います。

実際には、投手が投球動作に入ってキャッチャーミットに届くまでが1、2秒。捕手が受けてから二塁へ送球するのに2秒かかるので、平均3、2秒でベースに届かねばなりませんが、そんなスピードを持つ選手はほとんどいません。つまり、普通だと高い確率でアウトになってしまうのが、プロ野球の世界なのです。

では、どうすればその確率を高めることができるのか?

盗塁阻止の前提としては、投手のクイックモーションが速いことと捕手にムダな動きがないことが挙げられます。プロ野球では、投球ごとにコーチがストップウォッチで計測していて、そのバッテリーにスキがあるかどうかをチェックしているのです。捕手の肩の強さは、それほど重要視されません。

その上で、投手の球種やコースを読んでいます。直球よりも変化球のときに走った方が良いし、外角よりも内角に投げられたときの方が成功する可能性が高くなるからです。もちろん、相手投手の牽制のクセを見抜くことも大事です。そして、捕手の構えのクセってところもポイントです。球種によって構え方が変わるキャッチャーがいるんです。

また、ベースカバーに入るのは、遊撃手よりも二塁手の方がタッチが遅れます。だから、右打者のときに盗塁する方が、わずかですが成功率が上がります。

そういうことが分かった上で盗塁するかどうかが、成功率に表れてくるのです。

(つづく)