テレビ東京は、低予算でもしっかりオリジナリティのあるオモシロ企画を練ってきます。
昨夜から始まった『川島明の辞書で呑む』は、国語辞典をツマミにしながら酒を呑むというコンセプトで、フジテレビの『酒のツマミになる話』よりも一段上を行ったトークバラエティです。
出演者の前には、『三省堂国語辞典』と『新明解国語辞典』の二冊が積まれていて、そこから語句を選び、それを発展させながら語り合うというスタイルなので、活字中毒者は必見です。番組では、言いっ放しにならないように、二人の国語学者が控えていて、しっかりとフォローするのがミソだと言えるかも。
昨夜は「う」で始まる約1,200ある言葉から、出演者がこれはと感じたものを抜き出していました。
「うどんげ」→三千年に一度花を開くという想像上の植物。転じて滅多にないことの喩え。
「牛のよだれ」→目立った変化もなく、ダラダラと続くこと。
「うがちすぎ」→もっともらしい推測を交え過ぎて、かえって真相とは異なる判断をすること。
「うんこ」→漫画などに描かれたものを広く指す。
「うんち」→実際の便を指すイメージが強く、小さい子へのトイレ教育の場などで使いやすい。
「うんおう」→蘊奥。学問・技芸などのおくそこ。奥義。
なるほど、字面を追うだけでも大喜利っぽい雰囲気が醸し出されます。川島明がMCですしね。
ちなみに今日5月18日は「ことばの日」だそうです。ミソとクソがタイミングよく繋がりました。