鳥取市の日本海テレビの経営戦略局長が、日本テレビが毎年おこなっている「24時間テレビ」への寄付金約1,120万円を、こともあろうに着服していたことが明るみに出ました。
経営戦略局長ってことは、社内でもいい線いっていた有力幹部だったと思うけど、それにしては対価となる10年越しの金額がちっぽけだし、何よりも善意で集められたお金に手をつけたってこと、決して許されるものじゃありません。賽銭泥棒と同義だけど、それが全国ネットの人気チャリティー番組なのだから、始末が悪い。
年に一度行われるこの企画は、それなりに視聴者に支持されていて、スポンサー集めに有効らしく、また、それぞれの地方局からの参加を呼びかけることで、ネット局の一体感を醸成することにも繋がっておりました。お祭りですね。
その大義名分が、チャリティーというきれいごとだから、なおのこと反発の声が強いと思います。
普通だったら、企画ごと中止にするべきなんじゃないですかねぇ。それぐらいの不祥事でありました。
NHKの土曜ドラマで、障害のある俳優を起用するドラマを制作せよというテレビ局の基本方針のもと、現場の若手プロデューサーが障害者と向き合って、悩み、傷つきながらも前へ進んでいく物語です。
当初は、出演者の何パーセントにマイノリティーを起用するという数値目標が一人歩きして、個々の存在に目を向けられることがなく、綺麗事に利用されてしまう嫌悪感のようなものが漂いつつありましたが、周囲の懸命な熱が人々の心を動かし、いい方向へと動いていきます。
制作サイドの薄っぺらい思惑に対しての風刺が効いていて、NHKならではの中学生日記っぽい優等生的な作りとなっていました。
いろいろ考えさせられる、気付きのあるドラマです。