都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

超コミュ力

メジャーリーグの試合中継は朝の定番で、これを楽しみにしている高齢者が多く、NHKもBS契約者の数をグーンと伸ばしたことと思います。

時差の関係で、ほとんどが午前中に行われるから、制作サイドにも好都合。

ここに、局側もスポーツ担当のエースアナを投入します。お金をかけていますからね。

しかしながら、そのアナウンサーにも上手い下手がありまして、下手なアナウンサーは知識をひけらかすあまり、いつの間にか解説をしてしまいます。だから、解説者が無口になってしまう。解説のプロ野球OBは、もともと喋りが本業じゃありませんから、口が重かったりするんです。

その一方で、上手なアナウンサーは、自分が知っていることでも質問します。解説者の言葉を引き出すのが実に上手い。

これこそが、MCの極意です。良い司会者というのは、質問することで、出演者の個性を浮かび上がらせるのです。

 

ロンドンブーツの田村淳は、最初のころはそうでもなかったんだけど、いつの間にか、これを学びました。

自分の能力の高さを誇示するのではなく、相手の美点を引き出す高等テクニックです。結婚してから、芸風が変わったように思います。

最近出した本の『超コミュ力』(すばる舎)にそのへんのところがまとめられていて、コミュニケーションの要諦は、とにかく聞くことだと(それしか言ってません)。相手に気持ちよく話させることだと(それだけで220ページ)。なるほど、そのためには自分の代わりにツッコむ人間(ザキヤマとか有吉とか)を利用したりします。シュートじゃなくて、アシストに徹する立ち位置を覚えたんです。芸能界には、点取り屋がいっぱいいますからね。矢面に立たないのが長生きのコツであると。

 

それと、この本を読んで、ペラペラの薄い内容と共にもう一つの気づきがありました。

それは、漢字が少ないんです。なので、子供にも分かるような平仮名で喋っている。私は、外国人に言葉を教える仕事をしているので敏感なんだけど、その話し方は、小さい子供に対するのと同じなんです。う〜ん、田村淳が理屈っぽくなりすぎない秘密は、そこのところにあるのかも?

意識してそうなのか、もともと語彙が不足しているのかは謎です。

だけど、彼の実践している行動力と素直力はスゴいと改めて思いました。毒舌っぽく見えるけど、空気を読みながら非を認めて撤回する素直力。むしろ、この能力こそ、掘り下げてもらいたい題材なのであります。