柔道を見ていて気づいたのは、その選手の全盛期がせいぜい25歳ぐらいまでで、一人がそんなに長くチャンピオンの座に君臨していないということです。そりゃあそうですよね。ボクシングにしてもレスリングにしても、オリンピックで活躍するのは二十代の選手であり、それはもう仕方がないことなんだと思います。
そう考えると、相撲取りが30歳手前で大関になったとしても、そのころにはピークを過ぎていて下り坂になるのは当たり前の話。近頃は、猫も杓子も大学へ行くもんだからデビューが遅くなり、余計に活躍期間が短くなって、誰が一番強いんだか混沌としています。
昔は、技術面がかなりの部分を占めていて、それなりの稽古を積んだ上での経験の差がものを言ってたので、奥義を極めた一部の横綱大関が、ドーンと君臨していたのだけれど、今はひたすら身体を大きくすることで、技術や経験の部分が薄れてしまい、毎場所のように優勝力士が変わるようになってしまいました。
横綱大関の肩書きが軽いものになり、伝統や格式が薄っぺらくなったのは、悲しい現実です。
勝ち名乗りを上げた力士が賞金を鷲掴みにして逃げるように去っていくのも、間抜けな泥棒を見ている感じ。お尻、出してますから。
テレビ中継が4時から始まって、6時に終わるってのも何だかなぁ。
こりゃぁ、長くないわと思うのであります。