都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

おーいお茶

伊藤園は静岡の小さな日用品の訪問販売会社でしたが、しばらくして茶葉製品に特化するようになり、1989年商品名を『おーいお茶』とし、ブランドイメージに沿ったCMを流すことで、爆発的に売れるようになりました。

その昔は、水やお茶がタダの時代だったので、競争相手がおらず、いち早くペットボトル飲料としてのポジションを確立させたこと。その際に、旦那さんらしき和服の上品な男性が、ししおどしの擬音効果を入れつつ呼びかける「おーい、お茶」。今だったら、婦人団体がザワザワしそうなところだけれど、この命令口調でない京都っぽい品の良さは、マーケティングの鑑ともいえる完璧な手法、ネーミングでした。

最近では、大谷翔平のスポンサーになっているのも抜け目ない。日本の社会は人口減少ですからね。売り上げを伸ばすには海外マーケットがマストです。特に、アメリカはコーラの対極にあるってとこ、無限の可能性を感じます。

この伊藤園が数年前から、将棋八大タイトルの一つ『王位戦』のスポンサーになっています。おーいだから王位戦。どちらからのアプローチでしょうか?和服着てる将棋の対局にお茶は欠かせませんからね。多分、そんなに大きな金額じゃないので、こういうのもブランドイメージアップに一役買っていることでしょう。どっちにもです。

 

昨日から始まった七番勝負第一局は、ちょっと前まで無敵を誇っていた渡辺明九段が藤井聡太七冠へ挑戦しています。

今どきは、AIの進化で序盤の研究が進み、油断がならないのですが、久々にタイトル戦に登場した渡辺明九段は準備万端とばかり、局面を藤井七冠の嫌がる局面へ誘導して千日手指し直しに持ち込みました。

若干の休憩後、先手番を握った渡辺九段が終盤までリードを保ち、即詰みのあるところまで追い込んだものの、9回ツーアウトランナー無しから満塁ホームランを打たれたような逆転負けを喰らい、一敗地に塗れたのです。こんなことがあるんですね。「おーい、酒」なのであります。