冬季五輪では、風の影響を受ける種目が多く、アクロバチックな動きを求める競技も沢山あるので、総じて体重が軽い方が有利だと感じました。
例えば、鍵山優真160㎝ 宇野昌磨159㎝ 高梨沙羅152㎝ 平野歩夢165㎝ 村瀬心椛153㎝ 高木菜那155㎝ 山本涼太167㎝ 坂本花織159㎝ 樋口新葉152㎝ 川辺愛菜154㎝ 三浦璃来145㎝…
ゴワゴワしたコスチュームで目立ちませんが、選手団は小柄な人で溢れていて、夏季五輪とはまるで別の民族のようです。
ドイツの生物学者ベルクマンは、「同じ種族の動物でも、寒い地域に住んでいる方が体が大きくなる」としています。
そこで、国別の平均身長を調べてみました。日本の平均は、17歳のデータです。
【男性】 【女性】
日本 172 158
アメリカ 175、7 161、8
中国 167、1. 155.8
ロシア 177、2 164、1
イングランド 175、3 161、9
ドイツ 175、4 165
フランス 175、6 162、5
オランダ 180、8 167、5
ノルウェー 180、3 167
フィンランド 178、9 165、3
ブラジル 170、7 158、8
インド 164、7. 151.9
インドネシア 158. 147
なるほど、北の国ほど身長が高く、南の国ほど低いという傾向はハッキリしています。
だから、南の国々は、体格的に冬のスポーツに向いているんだけど、雪が降らないのでチャンスがありません。面白いですね。
ジャンプ発祥の地である北欧の国からすると、体重で有利な日本選手を見るにつけ、イラッとしているような気がするのは思いすぎでしょうか?
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夏のオリンピックも同じで、小さい方が向いているスポーツが結構多いことに気付かされます。
例えば、体操。個人総合一位の岡慎之助は身長155㎝で、だからこそアクロバチックな動きが可能なわけです。
スケボーやブレイキン、それにスポーツクライミングなんかも小さい方が有利。フェンシングだって、決して大きいことがいいとは言えません。
なるほど、長距離走がアフリカ勢有利なのと同じで、日本人の俊敏性が長所となる競技は、多いのかもしれませんね。