ロバート・ゲラーというけったいな関西弁の地震学者がいます(元はアメリカ人、一昨年日本国籍を取得)。
彼が自身の研究から導いた結論は、能登半島や熊本におけるハザードマップの不完全さを見れば一目瞭然、「地震の予知なんてできっこない」です。だから、多くの研究費を投じてもムダだと。
UFOの研究をしている人が、「そんなものは存在しない」と言ってるような話で、同業者からのウケは非常に悪いんです。
現実には、南海トラフ地震が高い確率で近々起きるとの前提で法整備が行われ、毎年100億円規模の予算が付けられています。
まぁコロナと同じで、悪い方を言っておいた方が、もしものときに非難されずに済むってことなんでしょう。保険会社の手口と一緒とも言える不安ビジネスです。人間の持つ不安や恐怖という本能を利用して煽り、それを解消したいと思わせることで、特定の商品やサービスの購買につなげるように誘導するマーケティング手法ってことだと思います。
で、予算の多くが南海トラフ地震・30年以内発生確率80%に注がれています。太平洋沿岸には、たくさんの防潮堤が建設されたことでしょう。
そして、宮崎沖が震源の震度6弱の地震が起きるやいなや、南海トラフ地震の発生可能性が一気に高まっているとの脅しを発令しました。
観光地のかきいれどきでもあり、営業妨害だと思うんだけど、言ったもん勝ちです。来なければ、良かったねぇで済ますつもり。
地震ねぇ。
個人的には、揺れること自体はあんまり怖くない。だけど、津波は怖い。海のそばは、できれば住みたくないもんであります。
と、タイミングよく(?)山中湖に震度4が襲ってきました。
知人から数件の安否確認を受けましたが、それは政府広報の効果でありまして、震度4は揺れるだけなんです。人里離れたこの地では、火事の心配もありません。だけど…
こういうので心臓が止まっちゃう人もいるでしょうね、煽り過ぎで。
無防備でいろとは言いませんが、心配し過ぎるのも違うと思います。まさに杞憂です。
地震対策は、正しい知識や情報を集め、建物補強を考えると共に、万が一のライフライン寸断に備えた備蓄こそが大事なのであります。
ガソリンの満タンぐらいは考えておきましょう。