都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

アニマル1

最初の東京オリンピック開催が昭和39年で私は小学校一年生。この五輪で地元開催の日本が金メダルを16個獲りました。体操5レスリング5柔道3バレーボール女子1ボクシング1重量挙げ1です。興奮しましたねぇ。ニッポンの活躍に。そして、こんなスポーツもあるんだと、大いに刺激を受けたものです。

このとき、ビックリしたのがレスリングの強さです。プロレスとは全然違う、ストロングスタイルのアマチュアレスリング。しかも、強いじゃん、ニッポン。男子だけで、金メダル5個ですからね。

これを受けて、『少年サンデー』で川崎のぼるが『アニマル1』というレスリング漫画を連載しました。天才少年がメキシコ五輪を目指して成長していく物語です。すぐにテレビアニメにもなったほど。私は主題歌を諳んじることができる。そのくらい、ヒットしていたのです。

まぁ、中高の部活にレスリング部ってのは、なかなかないので、大ブームにはなりませんでしたが、自衛隊の体育学校が受け皿となり、柔道からの転向者が多いってのもポイントで、その後もしばらくはレスリング大国であったように思います。漫画の影響力は大したもんで、重量挙げ協会の失敗は、アニメ化に持っていけなかったことだと考えています。東京五輪では、金メダルのほか、銅メダル2、4位1、5位1、6位2でしたからね。あっても良かったハズの重量挙げ漫画です。

その後、世界進出を果たした柔道に押されて、低迷していった日本レスリングは、ヒットアニメが続かなかったことと、青少年の育成に出遅れたことだと思います。

ところが、アテネ五輪で女子のレスリングが採用されてから、男子レスリングも復権が始まりました。重心を低くした上でせめぎ合うこの競技は下半身に粘りがある日本人向きであり、女性への指導の道が開けたことで、風向きが変わったのだと睨んでいます。いいじゃん、レスリング。

パリ五輪では、金メダル8銀メダル1銅メダル2と一気に弾けました。素晴らしい‼︎