毎年、楽しみにしているのが慶應大学ラグビー部の山中湖夏合宿見学であり、期間中に行われる東京大学との定期戦です。
普通のラグビー観戦は、スタンドからなので選手との距離が遠いんですが、ここでは身体のぶつかり合う音や選手の息遣い、それに掛け合う声がハッキリ聞こえるので迫力が違います。
朝10時キックオフのこの日は、木陰の気温23度であり、好天のもと、富士山がくっきり見える絶好の観戦日和でありました。山中湖といえども、夏の間に富士山が見えるのは、週に一、二度であり、短期滞在の人にとってはラッキーな一日なのであります。
観客は、慶應ラグビー部OBが大半で100人ぐらい。みんな高そうなクルマで駆けつけておりました。
試合は、両校にかなりの実力差があるため、慶應は3〜4軍での闘いですが、それでも届かない練習量と高校時代の経験値の違いが感じられます。特にフォワードの筋肉質に差があってスクラムに体重が乗らず、味方ボールが活かせません。東大バックスの何人かは、スピードで負けていないんだけど、パスが繋がりませんでした。
一方の慶應チームは、バックスのキックディフェンスに課題が残りました。試合経験が足りないせいか、両ウイングのポジショニングが悪く、全体にハイボールのキャッチがお粗末です。これは、昔からそういう傾向が強く、練習方法に問題があるのかもしれないと思った次第です。
だけど、例年になく多くの一年生が起用されていたことに、少しだけ明るい未来が見えました。今年こそはお正月の大学選手権出場を果たしてもらいたいものです。