ホリエモンがどうしてこんな本を書いたのか不思議な気持ちがしますが、東大中退の彼は、正解主義を求め続ける日本の教育の在り方に不満を持っているようで、変革の意思を持たない者は愚かであると言いたいようです。現状維持しようとする保守的な考え方こそが洗脳であると。
以下、『すべての教育は「洗脳」である』(堀江貴文著・光文社新書)より。
・ただそこに存在するのが知識であり、誰かの手によって作られるのが常識である。
・学校が恣意的な常識を押し付けるのは、従順な家畜を育てようとしているからだ。それは、従来型の企業が従順な働き手を求めているためだ。
・お勉強が受動的であるのに対し、学びは常に能動的だ。未知の領域に足を踏み入れ、新しい体験や考え方を味わうことの全てがこれにあたる。
・いくらお勉強をしても、自分で行き先を決める生き方には辿り着けない。お勉強で身につくのは、敷かれたレールに乗る習慣だけだ。
・なぜ学校はオールB人材ばかりを作り出そうとするのか?それは、社会がスペシャリストよりもジェネラリストを求めているからだ。
・学校の洗脳は禁止することにある。
・貯金型思考を支えるのは我慢であり、投資型思考を支えるのは先読みと決断。我慢は没頭する力を押し殺し、本質的な学びの機会を奪う。
・失敗のリスクを下げる一番簡単な方法は変化を避けることだ。だが、この方法だと必然的に良い変化も捨てることになる。
なるほどねぇ。
だけど、すべての人に自分で考えて行動せよと言っても無理でしょう。そんなに一人ひとりが自立しているとは思えないから。
無理じゃない人が自我に目覚め、自律すればいいのであって、一部の教育機関がそこのところを強く認識していればいい。それが私学の位置付けなんだと思います。