敬老の日なので、久しぶりの人口ネタを書きます。
人口のデータは、どうしても集計が遅れるので、最新と言っても確定値は数ヶ月前のものであり、ピタッとしたものにはなかなかなりません。
この日に合わせて総務省が公表してきた報告書によれば、9月15日現在の推計で日本の65歳以上の人口(いわゆる老人)は、3625万人で史上最高です。少子化を受けて、総人口が59万人近く大幅に減少する中での増加で、総人口に占める高齢者割合は29.3%となりました。これは、人口10万人以上の200の国と地域の中では最も高い結果となっています。 ちなみにアメリカは17.9% 、中国は14.7% 、インドに至っては7.1%であり、他国とは比べものにならない状況であることが分かります。
もう一つ、特徴的なのは、65歳以上の就業率が2023年の統計で25.2%と4人に1人が働いている計算で、10年前が20.1%だったのと比べると、老骨に鞭打ってる感じが高まっています。そして、これは主要国の中で韓国の37.3%に次ぐ水準であり、福祉の立ち遅れを感じざるを得ません。ドイツは8.9%で、 フランスの場合は4.2%なんだと。なんだか、話が噛み合わなそうです。
さらに、75歳以上で働いている人の割合も11.4%だとのこと。そこらじゅうに働く高齢者が増えていて、サービスのあり方にも変化が見られるようになっています。『オモウマイ店』なんか、そんな人ばかりですもんね。
さて、それとは別に100歳以上人口を調べてみました。
これについては昨年のデータで92,139人。おそらく今年はこれに2,000人ほどが上乗せされるものと見られ、10万人の大台に乗る日が近いです。
1,200人に一人ってことなんだけど、そんなに驚くことではなくなってきました。
1924年生まれの有名人は、こんな感じです。
力道山(享年39歳)プロレス
ボボ・ブラジル(享年89歳)プロレス
春日八郎(享年67歳)歌手
京マチ子(享年95歳)俳優
高峰秀子(享年86歳)俳優
マーロン・ブランド(享年80歳)俳優
チャールトン・ヘストン(享年83歳)俳優
三木のり平(享年74歳)俳優
赤木春恵(享年94歳)俳優
久米明(享年96歳)声優
安部公房(享年68歳)作家
吉行淳之介(享年70歳)作家
陳舜臣(享年90歳)作家
山崎豊子(享年88歳)作家
相田みつを(享年67歳)詩人
塩田丸男(100歳)評論家
村山富市(100歳)政治家
邱永漢(享年88歳)実業家
ジミー・カーター(99歳)元米大統領
ブッシュ父(享年94歳)元米大統領
岡本喜八(享年56歳)映画監督
なるほど、長生きは簡単でないことが分かりました。それでも31人中3人がご存命です。村山富市さん、頑張っているんだなぁ。