日本の大学生は263万人だそうです。今や大学への進学率は57、7%で、行かない人の方が少数派となっておりますが、少子化の波も押し寄せているため、大学側では生徒の奪い合いが起きていて、外国人留学生で埋め合わせしている学校も少なくありません。
学校経営なんて、そんなに儲かるものでもなく、利益を上げるどころか赤字のところも増えていて、四苦八苦しているのが実態です。多人数のコミュニティは、水道光熱費の値上げなんてことが、モロに響いてきたりします。
国もその辺のところを理解しており、私立大学に多額の助成金を予算計上しています。総額約3,000億円。これを生徒数や研究実績などに応じて文科省が差配しているのです。一番多いのが早稲田大学で年間90億円。二番目は慶應大学の83億円ですが、本来であれば、一位は生徒数ナンバーワンの日本大学のハズでした。しかしながら、アメフト部の悪質タックルに始まって、大麻騒動やら相撲部出身の元理事長による不正疑惑などで、3年連続で助成金不交付の処断を下されています。
トップの交代で禊を済ませたと思いきや、先日発覚したのが重量挙部による授業料のピンハネ事件です。
そんなことよく思いつくなと呆れていたら、他の運動部でもやっていたらしく、林真理子理事長の怒り狂っている顔が目に浮かびます。
校内に乱立する詐欺グループ。彼らはスポーツ特待生の授業料免除というのが、親の側からも何となく後ろめたいって感情を計算してるんでしょうね。だから、キックバックであると。
もしかしたら、他の学校でも似たようなことがあって、大袈裟にならないように蓋をしているのかもしれませんが、日大は良くも悪くもそういうのができる組織ではなくなったというのがハッキリしました。
作家としては、これをヒントに一冊書けます。書いたらスゴい。