『ビールを飲んで痛風を治す』(田代眞一著・角川one)というタイトルに釣られて、現役の医師が書いたとされる新書を購入したところ、見事に裏切られました。
この先生、毎晩のようにビールを3リットルずつ飲んでいるというからスゴいじゃありませんか。だから、普通の痛風患者は買います。だって、飲みたいんだもん、ビール。
で、そのためにツマミは一切口にするなというのが答えです。つまり、ビールだけ飲んでろと。そんなわきゃねーだろ。ふざけんなです。
結局、その本は、プリン体が多い食品の解説本でした。「痛風を治す」は全然違います。
『夜中にラーメンを食べても太らない技術』(伊達友美著・扶桑社新書)ってのも買いました。
これもどうなんでしょう?
答えは、「飲んだ後にラーメンを食べるんだったら、その前に野菜ジュースを飲みなさい」ですと。
いますかねぇ、野菜ジュースを飲んでからラーメンを食べる人。そういう心がけの人は、食べないと思います。締めのラーメン。
先日、TBSの『巷のウワサ大検証!それって実際どうなの会』という番組の中で、ラーメンを食べるときに、最初にチャーシューから手をつければ太らないというテーマを取り上げ、実証実験を行っていました。
似たようなコンセプトでフジテレビで明石家さんまがやっている『ホンマでっかTV』というのがあるけど、こちらは多くの専門家が自説を断言していくだけで、言いっ放しです。専門家は正しいと丸め込まれている感じ。
『どうなの会』は、検証を加えていくことで、視聴者を証人として引っ張り込んでいます。『探偵ナイトスクープ』寄りなんです。
実験は、タレントのチャンカワイが三日にわたって朝昼晩の三食全てをラーメンとする食生活の様子を追っていきました。
しかも、二日目は麺大盛り、三日目はプラス半ライスです。なので、3日間で摂取したのが何と9,000カロリー超え。それでも、ほんの少しですが、体重が減っていたのです。
専門の先生によると、「麺を先に口にした場合、体がデンプンに反応し、インスリンの量が急上昇して太りやすい状態となる。チャーシューから食べると糖の吸収が穏やかになる」という話らしい。ただし、スープを飲んではいけないんだそうです。
う〜ん、ラーメンは、まずスープを飲んでからで、チャーシューは後半の楽しみにとっておきたいんだけど、先にねぇ?
何か、コンサートに行って、一番のヒット曲を初っ端に聴くような話。それだったら、野菜ジュースを飲んだ方がいいような気がします。それも違うか?