日本のプロ野球が大好きな私は、シーズン中はもちろんのこと、ストーブリーグの話にも同じくらい興味があって、フェニックスリーグとか秋季練習の情報も仕入れているし、支配下登録や監督コーチ人事にも目を離しません。
狭い社会で起きることは、先輩後輩の人間関係が重視されることが多く、それぞれの出身校が選手の実力と同じように、関係してくるってこと。それは、球団規模の小さいところほど、その要素が強くなっていて、実際にはチーム編成に良くも悪くも影響を与えているのです。
巨人とかソフトバンクとかは、親会社を含めて組織が大きいので、簡単に語ることはできませんが、広島とか中日・阪神・日本ハムなど、球団幹部の顔触れが変わらない、あるいはオーナーがやたらと介入してくるようなところは、とっても分かりやすい傾向が見て取れて、それなりに面白いのです。
本日行われたドラフト会議では、カープは一位指名を公言していた地元広陵高校出身のの宗山塁を抽選で外し、ハズレ一位で青山学院大学の佐々木泰三塁手を獲得しました。最近の傾向として、大学生ばかりが指名されるのは、どのチームも選手育成に悩みがあるようで、また、若い選手も這い上がっていくようなハングリーさが失われているのが関係しているかもしれません。
そんな中、カープのスカウト陣が重きを置いているのが性格面のようで、大所帯の野球部で主将を務めているような選手は、下駄を履かされているように思います。野球がチームプレーである以上、そこは重要なポイントであり、組織としての考えは間違っていないとも思ったりします。
反面、我が道を極めるような荒々しさがなく、それは劣勢に回ると直ぐにシュンとしてしまう、反発力のなさに繋がっているのかも。そのへんは、裏腹ですね。監督コーチが大人しいと、個性は殺されてしまう、そういう話です。
ところで、会議にはソフトバンクの王貞治会長が参加しておりましたが、身体がすっかり萎んでいて、あのホームラン王からは程遠いイメージでした。84歳で、張本勲と同級生ですって。現役当時の身長は178センチだったらしいけど、それも縮んでいるようで。昔のプロ野球選手は小ちゃかったんだなぁと改めて思いました。