オリックス生命のCMに違和感を感じているのは私だけでしょうか?
ちょっと前のやつは、おばあちゃんが誕生日の記念に保険加入を告白するって無理筋の話。聞かされた孫たちはどう反応すればいいんでしょう?
そして、資料請求すれば、すき焼き用の神戸牛ってのもねぇ。老人の趣味や保険のコンセプトと全く繋がりません。そんな餌に喰いついて申込んだ人の扱いについては、引っかかりやすい人リストとして保存されているように思います。牛肉はあげないけれど、他のもので釣ればなんとかなる可能性が高い人として。例えば鴨肉だったらシャレが効いているんだけど、するわけないか、そんなこと。
このやり方は、詐欺集団の考えと同じです。
手当たり次第に掘っていくよりも、効率がいいんだと。おそらくは、その資料請求時にアンケートと称して、個人情報を聞き出すんでしょう。
上品な「掛け子」って感じ。オリックスの担当者は、詐欺グループの手口を参考にしていると邪推しています。
この手法は、有効なんだと思われます。なぜなら、はなさく生命(米沢牛)とかメディケア生命(松坂牛)とかが真似してますからね。
だけど、当選者は商品の発送をもって発表に変えさせていただきます的なフィッシングは、誰かチェックしてるんでしょうか?そのこと自体が怪しくもあり、これまた詐欺っぽいのであります。
生命保険業界は、営業職員による人海戦術を失って道に迷いながらも、人件費の大幅削減からメディアを通じての通販戦略へと移行し、ほとんど対面することのないマニュアル営業に活路を見出そうとしていますが、その構造がトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)と似通っていることに気付いているんだか、いないんだか。おそらく社員たちにそんな自覚は微塵もないんでしょうけど、それもまたトクリュウ組織に似ているのであります。