王貞治についてはいろんな逸話があって、実は二卵性双生児の弟で身体が弱く、姉の方は生後間もなく死亡していたとか、甲子園で優勝した早稲田実業は第二志望であり、行きたかった都立両国高校には硬式野球部がなかったので受験に失敗して良かったとか、台湾国籍であったため国民体育大会に出られなかったなど、決して順風満帆な人生ではなかったものの、一つひとつを乗り越えるたびに、大きく進化していったのが分かります。
ジャイアンツの監督をクビになって、ダイエーへと追いやられたのも、両雄が並び立たなかった運命のイタズラなんでしょうけど、ソフトバンクの孫正義と出会うことになって、視界が一気に開けました。夢を語り合えるようになったのです。
チームは世界一を目指しており、それに向けての新しい動きに対し、いくらでも支援するという体制を作り上げています。
今、構想を練っているのがエクスパンション、プロ野球16球団への拡張です。
日本シリーズは、それなりに盛り上がったものの、アメリカのワールドシリーズと比べると、どうしてもスケール感で見劣りしてしまう。
ペナントレースでギリギリ3位だったチームが下剋上だと言って優勝してしまうのは、ちょっと違うんじゃないかと。そこで、セパを東西四つに分けて、それぞれの優勝チームで覇権を争うのがフェアであるというのです。
これについて、多くの球団は既得権を拠り所に反対しています。
「今のままで充分だ」「仕事が増えるのが嫌だ」「ファンを奪われてしまう」「失敗したくない」…
年齢が50歳を超えると新しいことにチャレンジしなくなります。各球団のフロントは、そういう人ばかりです。
集英社オンラインで、ホリエモンが野球漫画家のクロマツテツロウと対談をしていました。
→https://shueisha.online/articles/-/251748
遊びながらビジネスを考えるホリエモンは、独立リーグ北九州下関フェニックスのオーナーで、プロ野球の市場価値を高く評価しています。
今、プロ野球はコロナ禍の反動もあって、史上最高の観客動員になっており、この勢いがあるときに球団を増やすエクスパンションをと考えているようです。
実は、今季から二軍にくふうハヤテとオイシックスの2チームが加わりましたが、その選考時にホリエモンの球団も名乗りを上げたそうで、本気度が伺えます。まぁ、影の支配者が生きているうちは、絶対に参入できないんでしょうけど、もう少しですからね。
そうなったとき、一気に可能性が出てくるのだと思います。あの落合博満も支持してるって話だし…。嫌われ者ばかりなのは気になるところですが、何と言っても王貞治と孫正義の存在は大きい。
いや、こういうのって政治も絡む話でありまして、そう言えば最近、ホリエモンが改革派である小泉進次郎に急接近しているのを思い出したりしています。
地方創生だから、石破さんでもいいんだけどね。