都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ご飯論法②

自公の過半数割れで政界は混沌としておりますが、今回の選挙の最大の争点は安倍派議員の一掃であり、そういう意味では目的を果たしたとも言えるんじゃないかと思っています。

安倍晋三の実績については、功罪相半ばであり、どの部分を見るかによって、評価が別れるのでありましょう。まぁ、国賊ってのは言い過ぎだけど、裏から手を回すのはお手のもの。平安時代藤原氏を彷彿させるような自民党内におけるイケイケの手法に、恨みを持った議員もいたってこと。増してや、その後を継ぐような、派閥の息のかかった議員の専横にNOを突きつけたのが石破の乱だとみています。安倍派議員の一掃以外にはまとまった考えがあったわけでもなく、だからこそ、矛盾だらけのあんな感じになったというのが真相ではないんでしょうか?

 

私が思う安倍晋三最大の問題は、マスコミに対する言論封鎖で身動きが取れないようにしたことです。

「世界報道の自由度インデックス」によれば、2010年に世界180ヵ国中11位だったものが、2022年には71位にまで後退しています。独裁政権でもないのに、報道の自由が守られていないなんて、一体どうなっているんでしょうか?

ヤクザやマルチ商法の親玉、それに統一教会の関係者が出席していたとされる『桜を見る会』の出席者名簿なんて、本当はいくらでも入手できるだろうし、これに関わる経費なんかも叩けば埃だらけのハズだけど、おとなしいものでした。

オリンピックの招致に際し、フクシマはアンダーコントロールだと言ったのを覚えている人は多いでしょうが、国会でこの発言を追及された際に「気持ちにおいて、私は全くずれていないと思う。私は、行政の最高責任者として状況を把握していて、それに対する対処を行っていると言うことで申し上げたわけであります」と答弁しています。つまり、対処していることをアンダーコントロールだと主張しているわけで、この裏話を聞かされたら海外の関係者は激怒するでしょうね。

モリカケ問題においては「私や妻が関係していたことであれば、それはもう間違いなく国会議員も総理大臣も辞める」と発言したので、周囲が躍起になって火消しに入りました。挙げ句に起こったのが赤木ファイル問題です。命懸けの抗議も、何事もなかったかのように収まってしまっています。こういうのも、マスコミは見逃すんですね。長い物には巻かれろと。

そういう状況に一石を投じたのが兵庫県知事選挙なのであります。

(つづく)