都会のネズミと田舎のネズミ

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井端弘和

少し前まで、野球の監督は現役時代の実績で選んでいました。

プロ選手が参加するようになってからの国際試合における侍ジャパンの監督は、長嶋茂雄中畑清王貞治星野仙一原辰徳山本浩二小久保裕紀稲葉篤紀栗山英樹井端弘和という流れ。当初、やるのは選手だから、その上に君臨する監督はシンボルに過ぎず、采配等についての期待はされていなかったように思います。

小久保監督の頃から、数年にわたって拘束されるようになり、メンバー編成について意見するようになりました。

そんな中、プロ野球での監督経験がない井端監督の起用は斬新なものでした。

とはいえ、選手時代には何回も日本代表のユニフォームを着ており、選手会の理事長職も務めています。引退後は、アマチュア野球にもどっぷりと浸かり、12歳以下や15歳以下の日本代表監督を経験。また、筑波大学大学院にも通い、動作解析などの理論に精通しています。

今までの監督とハッキリ違うのは、 NPBはもちろんアマチュア球界もくまなく視察して選び抜いたその「観察力の高さ」と言えるでしょう。

今回のプレミアム12でも、核になるレギュラー陣以外には、特徴を持った控え野手を選んでおり、役割分担が明確になっているのです。だから、年俸の高いスター選手が並んでいるわけでなく、スモールベースボールで意思統一が図られています。

コンセプトはコツコツだから、大量点は狙いにいきません。僅差のゲームを自慢の投手力で勝ち取っていくので、守備力、特に外野について重く見ています。なので、桑原・辰己・森下の編成は崩さないんです。

そして、ショートを守る選手は、内野だったらどこでも大丈夫だと思っています。源田・紅林・小園・村林の人選は、井端監督ならではのもの。遊撃手出身である自身が内野のユーティリティだったので、イケると考えているんでしょう。ちなみにチーム失策ゼロは、侍ジャパンだけです。韓国や台湾の内野手は球際の弱さが目立ちました。

それにしても、小園海斗が二番で坂倉将吾が九番なんだから、強いわけです。野球のスタイルは、カープと似通っているんだけど、何が違うかと言えば、打順なんですね。二人はカープだとクリーンアップですから。納得です。

ちなみに、井端弘和はプレッシャーに強いB型でありました。その上、ヘッドコーチの金子誠、バッテリーコーチの村田善則、内野守備コーチの梵英心までみんなB型。なるほどねぇ。