「アンダードッグ効果」とは、不利なチーム、弱い立場の人などに対して同情の心を抱き、つい応援してしまう心理現象のことを指します。
その対義語として「バンドワゴン効果」というのもあります。大勢の人が選択している事柄がより魅力的に思え、人々の支持が一層高くなるという心理です。
相撲で言うと舞の海や炎鵬を応援するのがアンダードッグ、白鵬や朝青龍を支持するのがバンドワゴンです。
現実には、勝ち馬に乗りたいという気持ちの方が強く、世の中的に成功している人ほど、多数派につくことが多い。
その前提となるのは、整然と整理された情報があるってことで、従来はマスコミが正義であると信じて投票行動に移っておりました。
それはちょっと違うんじゃないかと一石が投じられたのが、今回の兵庫県知事選挙で、ネットに流された情報を見ながら考えを新たにした人が多かったようです。その際の心理状態、アンダードッグ効果は見逃せません。思えば、投票の二日前に県内22人の市長たちが結束して対立候補の支持を表明したのが、余計に悪代官によるイジメっぽさを演出してしまったマイナス効果もあったでしょう。
本当は、ちっちゃなパワハラはあったと思います。年下の上司が、既得権益のカベを壊そうとするならば、感情的にもなってしまう。大っ嫌いな上司に対する嫌がらせは、小学校でもある話ですからね。付箋だって、絶対に投げちゃいけない。だけど、それが辞職に繋がるほどの行為じゃないというのは、見なくたって分かります。まぁ、ちょっとだけ反省はするべきですけどね。部下による反抗的な態度は、パワハラの反対として認められるべきで、私はチャラだと思っています。
さて、今後の兵庫県政は全国民注視のもと、議会運営の微細が晒されていくことでしょう。つまり、たくさんの正義を主張した以上、斎藤知事も後には引けません。それって、すごくいいことだと思います。ちゃんとしろっていうこと。誰だと思ってるんだ?サイトウさんだぞ!