マラソン選手には、いろんなタイプがいて、参加したレースでの順位がどうなろうと、必ず完走する人がいるかと思えば、優勝に絡めないと知るや、途中でリタイアして次のレースに備える人もいます。
私は全面的に後者の道を選びます。そういう意味では、粘るって感覚が欠落しているのかもしれません。
将棋で逆転勝ちすることなんてほとんどないし、ゴルフやボウリングが直ぐにイヤになってしまうのも、初期の段階で展開を想像してしまうからです。途中から消化ゲームみたいになっちゃうと、やってるんじゃなくて、やらされてるような気持ちになってしまうんですよ。楽しくない。
外食についてもそうですね。口に合わなければ、食べ残します。勿体ないとは考えない。
そして、読書がそうなんです。この作品は合わないと感じたら、早い段階で止めてしまう。作家との相性が悪いと、美味しくない料理以上の苦行となりますから。手堅く早めにオリるのが、麻雀的読書術です。なので、書架には読みかけの本が1,000冊近くあります。だけど、それを捨てられません。本質的にケチだからです。バランスの悪いケチ。
いや、これと言って財産的価値のあるものを持っていないから、せめて本にだけでも囲まれていたい、そんな気持ちです。
引っ越しのたびに山と積まれた段ボールの異常な重さで、作業員からの殺意を感じたものですが、牛でさえ汗をかきますからね。チップはいくらぐらい包むのが妥当なんでしょうか?