都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

男はつらいよ

血が繋がってる兄弟というものは、性別が違っていたとしても、どことなく似ているもんだと思います。

こっちのけんとだって、外見はともかくも才能面で重なる部分がある。中川家もそう。中身でピッタリ重なり合うからこそ、息の合ったトークが展開できるのであります。伊藤沙莉だって、オズワルドの兄ちゃんと育ちが一緒だなぁと思わせます。それが兄弟というもの。

ロボットの鉄腕アトムでさえ、妹のウランちゃんが似てなくもない。寄せていこうとするのが、常識あるクリエーターであります。

だけど、寅さんとさくらについてはどうでしょう? 普通の感覚では、ああいうキャスティングにはできません。似てなさ過ぎるから。

いやいや、ストーリーだって尋常じゃないです。本気で好きでもない男の実家に、無防備に飛び込んでくる思わせぶりな未婚の美女。そんなの絶対にやってはいけない。もっとも、定職に就いていない男がいくら性格が良いと言っても、警戒しますよね、普通は。

だから、支持されたんでしょう。ありえないような人情噺。恋愛ドラマだけど、エロ臭が皆無で超安全のお墨付き。何より、パターンが同じなので、水戸黄門以上に展開が読める。ゴールがないっていうのは夢があるということでもあるのです。

 

今夜は吉永小百合がマドンナ役でありました。当時29歳で、ビックリするほど清純可憐、演技や台詞回しが気にならない、気が付かない。こんな人がいるんだなぁとあんぐりです。

テレビ東京は、毎週土曜日に寅さんシリーズと釣りバカシリーズをぐるぐる回していて、孤独のグルメと合わせ、無限ループ戦術をとっています。これも編成戦略の妙ですね。世の中には、マンネリに安心する人が結構な割合でいるという気付き。そういう人たちって、案外、箱根駅伝の視聴者層と重なっているかもと、ちょっと思いました。