週刊フライデーの創刊は、1984年だといいます。
ビートたけし一行の襲撃事件が1986年。この頃はプライバシーに関する認識が低く、調子に乗ったマスコミがやりたい放題で、タレントは戦々恐々としておりました。スマホが普及したのは2008年と、つい最近のことで、それまでは相手側と連絡するのがままならず、多くの芸能人が不満を抱えていたのです。
『モーニング娘。』のご一行は、そういう時代の中で、年齢の違う気の合わない同士がくっつけられて、内外でストレスがありました。
何せ、中学にもまともに通えないほどの忙しさに放り込まれ、大人たちと一緒に働いていたのだから、推してシルベスタースタローン。健全に育っていく方が難しいと想像します。常に誰かに監視されている生活は、敵と味方の区別すらつかなくなっていく。そういうものです。
ABEMAの人気番組『しくじり先生 俺みたいになるな‼︎』で加護亜依が弾けてました。
未成年の喫煙が写真週刊誌で発覚したために干されたという失敗を明るく語っておりましたが、もっとディープな中身であったろうと、たくさん想像させる材料を提供しておりまして、まぁ、地上波とは馴染まないところ、絶妙なラインで共演者たちに突っ込まれまくっていたのです。
峰打ちみたいなすれすれトーク、斬られてる方に自覚がなければ、延々と続いていく。それがトークバラエティの醍醐味でもあり、インターネットテレビはタブーのハードルが低いので、少々の毒が許されます。そんな中で、水を得た魚のように奔放さを発揮しているのがノブコブの吉村崇です。この人の斬れ味、スゴいですわ。破天荒を名乗っていただけのことはある。それを猛獣使いのように翻弄するのがオードリーの若林正恭。
あと、何となく非道徳的っぽいゆうちゃみと福留光帆が、自分のことと照らし合わせるように加護ちゃんの話を聞き入っているカメラワークも面白かった。
いや、この番組、制作に携わる裏方も含めて素晴らしい。演者との信頼関係がバッチリで、上司からのプレッシャーがほとんどないんだろうなと推察しております。