都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

激レアさんを連れてきた。

オードリーの若林正恭という人は、私(ワカバヤシ)と誕生日が同じであり、中学時代にラグビーをやっていたのも重なるので、ずっと気になる存在です。高校入学と同時にアメフトへ転向しようとしたのも一緒。ただし、私はヘルメットのサイズが合うものがなく、ここで断念して将棋部へと進路変更しました。それがなければ、お笑い芸人になっていたかもと思ったりします。

そんなこともあって、彼の出演する番組はほとんどチェックしています。大勢の中で、自在に回すというよりも、ラジオっぽい閉ざされた空間で、あるいは気の合ったメンバーとのやり取りの中で、遠慮なく毒を吐いているときに本領を発揮する。そんなところを敏腕プロデューサーである佐久間宣行に見出され、独特なポジションを獲得しております。

 

その彼の良さが発揮されるのが、テレ朝系の『激レアさんを連れてきた。』です。

非常に珍しい体験をした人をゲストとして迎え、衝撃的な実体験を聞く番組で、例えば「一日の食費を200円に抑え続けて30代で家を三軒持った人」とか「メニューの数が4971品にも達してしまいパニックになっている居酒屋の店主」とか「ゴールキーパーなのに4年連続でゴールを決めているサッカー選手」などが紹介されました。

で、今年最初の放送は「たまたま同じ名前の女優さんが隣に住んでいたことがきっかけで憧れの芸能界に入り執念で30年以上サバイブし続けてる人」を取り上げていました。沖直美という女優の隣に住んでいたのが冲直実という女性で、その人がタレント志望であったことからややこしくなります。ワカバヤシが一緒どころか名前の読みまで同じですからね。それを足場に、この人は芸能界スレスレのところで生き抜いていきます。何より、彼女の積極性がスゴい。声も大きいし、組織におけるポジショニングが絶妙です。

そのことを指して、若林正恭は「ボール支配率が高い」と論じます。そういうことですよね、独特なワードセンス。

こういうの、他に大勢のタレントがいるときは言わないんです。恥ずかしいから。だけど、自分のことを理解してくれる人の前でなら、ツッコミがどんどん鋭くなる。敢えてヒットは狙わず、着実にランナーを進めていきながら周りをヒーローに引き立てるため、共演者の良さが際立つんです。明石家さんまとは、対照的なMC手法が光ります。

激レアさんねぇ。それは、若林正恭自身のことなのであります。