都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

狙撃手の祈り

地下鉄サリン事件の直後に起きた警察庁長官狙撃事件は、いろんな犯人説が飛び交いながら時効を迎え、迷宮入りとなってしまいました。

警察内部では、公安部と刑事部の対立があって、そこに現職の警察官が絡んできて、複雑な事案となったようです。

安倍晋三元総理の事件もそうだけど、警察内部に抵抗するような存在があると、捜査を妨害することに能力を発揮できるようで、解決から程遠くなるのかもしれません。プラスを生み出すよりも、弱いところを探り出して、マイナスへ導いていく方が簡単だと。多くのミステリー小説は、そういう発想のもとに創り上げられていると、ちょっと思いました。

 

『狙撃手の祈り』(城山真一著・文藝春秋)は、そんな中で、國松長官事件について、現在わかっている事象をつなぎ合わせて創作されたフィクションです。う〜ん、物語全体の組み立ては、実際にあった事件をベースにしているので、グイグイと惹きつけられるものの、それに合わせて動く登場人物の絡み方に無理があり、リアリティーが感じられませんでした。女性の描き方が物足りないからだと分析しています。

 

【テーマ】タイトル・時代性・学習性 15点

【文章技巧】読みやすさ・バランス 16点

【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 14点

【構成】つかみ・意外性・スピード感 15点

【読後感】爽快感・オススメ度 15点

【合計】75点