安倍晋三とめちゃくちゃウマがあっていたもんだから、きっとダメだろうと思われていた石破茂首相が、意外にも和やかに会談をこなして無事に帰ってまいりました。
巷間囁かれていたのは、彼がトランプ大統領と真逆な性格なので、相性が合うハズがないとの見立てだったのですが、どうなんでしょう。私は自分に似たタイプは、どちらかと言うと苦手でありまして、正反対とは言わないまでも、違う一面を見せられた方が興味が湧きますし、収まりが良い。初対面での印象付けとして、ニコニコしながらポジティブに発信し続ければそれでいいんです。事前にたっぷり予習した上での「否定しない作戦」は、成功したと言えるでしょう。
そのことを指して、卑屈だと批判する評論家が少なくないものの、それは仕方ない。向こうがディールならば、こっちだってディール。ジャイアンにくっついて行くスネ夫ではなくて、のび太くんのような刺激を与えないスタンスが上手くいくんだと思います。
お行儀の悪さを含め、内外から批判を浴び続けながらも、総理の独特の語り口は、ゆっくりと相手を煙に巻きながら、喫緊の課題を先送りにします。その一方で、統一教会や裏金問題という安倍晋三のダークサイドに、じわじわと迫っていく蛇っぽい政治手法が、むしろ計算高いように思えてきました。
で、ここへ来ての「森友学園文書改竄問題」。捜査関連資料の開示に関する裁判で、まさかの不開示決定を取り消す判決が出た上に、石破首相が高裁判決を受け入れて、上告を断念するよう指示したってこと。おそらくは、権力の絶頂に会った安倍晋三政権が、官僚や行政に圧力を加えた様子が晒されるものと思われます。安倍晋三に、散々苦渋を飲まされてきた石破茂の復讐という構図が止まりません。
そうなると、フジテレビどころの騒ぎじゃなくなるとの読み筋。政界再編の流れが出てきたような気がしています。