都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

インデックス

女性の作家が男性を主人公として描くのは、それなりの人生経験がないと、なかなか踏み込めないのと同じように、男性の作家が女性を主人公として描けるのは、それなりの修羅場をくぐったからだと思います。右利きなのに左でも打てるってことは、相当に練習を積んでいるからで、男ばかりの兄弟だとか、男子校の出身だとか、理系でもまれたとか、そういうのとは無縁でないと、なかなか表現できるもんじゃありません。

外見じゃなくて、内面を引き出すわけですからね。誉田哲也は、深いところで人間観察が行われているのであります。

その代表作が、姫川玲子を描いたシリーズで、テレビドラマでは竹内結子が演じて話題になりました。

小説では、もっと背が高いので、私の中では天海祐希のイメージなんですけどね。

 

で、今回は8話の短編が収録された『インデックス』(光文社文庫)の紹介です。

手柄を立てるために競い争う刑事の泥臭い関係や,背景となる事件の猟奇性,社会の不条理を恨む犯罪者の視点など,非日常的な犯罪を巡る人間模様が実にリアルに表現されているのはいつも通りと言えるでしょう。

このシリーズは、ドラマで登場人物のキャラ付けが出来上がっているのでそれぞれの顔までが浮かび、立体的に読み進められるのが素晴らしい。

あっという間でありました。

 

【テーマ】タイトル・時代性・学習性 16点

【文章技巧】読みやすさ・バランス 17点

【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 18点

【構成】つかみ・意外性・スピード感 17点

【読後感】爽快感・オススメ度 16点

【合計】84点