普通に生活していると、何ら不便を感じることなく、むしろ安全で平和な社会であるニッポン国ですが、こと犯罪を犯した立場からすれば、逃げ場が限られていて、住みにくい閉鎖的な場所であると言えるでしょう。
だから、特殊詐欺グループは考えました。電話するんだったら、海外からの方が良いと。何より、家賃が安くて済みますからね。
その場合、東南アジアが最適です。時差が少ないし、現地に日本人も多く、もともと顔が似ているため、溶け込みやすい。今どきは、通信料が格安だってのもあります。中でも内戦で混乱が続くミャンマーが絶好のポイントであると目をつけられました。捜査の手が及びにくい地域であると。その上、賄賂が罷り通るので、二重三重に安全弁が機能する。頭の弱い日本人を海外へ連れ出してしまえば、パスポートや携帯電話を取り上げてさえおくと、後は言われるがままです。
最近の事情は知りませんが、20年ぐらい前の生命保険業界では、海外入院での給付金支払いを認めておりました。
日本人の旅行者が、異国の地で入院したりすると大変ですからね。そうは言っても、そんな人はほとんどいないであろうから、保険約款の規程である「国内の病院」でなくとも、支払対象としていたのです。
ところが、それを逆手にとって、詐欺入院が横行したことがあります。保険会社の審査が異国には及びにくくなるからです。
大手の生保で外国人の営業職員を雇っていたところが、飼い犬に手を噛まれて、業界では大問題になりました。いや、いろいろ手を回して蓋をしたので、世間的には小問題に抑えたんですけどね。ことほど左様に海外の事件は、解決が難しい。ずっとそうだと思います。
今回の事件発覚で、電話詐欺が行われているのが世界中どこでもだと知りました。そりゃあ、そうでしょう。日本人だけが、騙されやすいなんてこと、ないでしょうからね。この手の知能犯罪については、各国で情報共有して、知識を蓄えたいものだと思いました。