人から尊敬されたいならば、社会的に高いポジションに就くか、やたらとお金持ちであることを強調するか、すんごく賢いってことを認めさせるかのいずれかだと思います。
この中で、誰もにチャンスがあるのは、賢い路線。だから、名門校の出身であることで、そこそこ持ち上げられたりはします。
だけど、実際には個々の能力にそれほど大きな差があるわけでもなく、履歴書をぶら下げて歩いてるわけじゃないので、その人の賢さを測るのは、喋ってる内容そのものだったりするのです。
つまり、理路整然としたプレゼン能力であり、それを支える言葉の力、語彙力が頭の良さを知るバロメーターとなっています。
賢い人同士は、お互いに賢い言葉をぶつけ合うので、それが通じていないことが分かると途端にガッカリして戦意喪失する、そういうものです。
フジテレビの10時間を超える会見を見ていて驚いたのは、湊浩一という社長の答弁があまりにもアホだったということ。
何が恥ずかしいって、自分たちのトップがバカだと見透かされるのは、その企業に属するビジネスマンにとっての屈辱です。テレビ局というのは言葉を扱うご本尊ですからね。「お前んとこ、大丈夫か?」と言われても仕方がない。
卑近な例で言うと、楽天イーグルスの監督がデーブ大久保だったような話。どう見ても変でしょう? 言葉を持っていないリーダーは。
独裁的な経営者からしてみれば、最初からその能力に期待していないので、それとは逆に、言われた通りに動くのが可愛かったりするかもしれないけど、それなりのインテリジェンスを備えた部下は堪りません。
例えば、保育園みたいな小さな子供ばかりを相手にし続けていると、言葉は磨かれていかないのが当然です。アホな環境の中にどっぷり浸かっていると、危機感を持たないんです。感覚的な表現は飛び交うものの、ちょっと難しい漢語混じりの言葉は出て来ない。外来語は取り入れますよ。だけど、漢語は音(読み方)を理解したとしても、漢字への変換に知識が必要なので、分かろうとしなければ、分からないんです。だから、新聞や本を読んで、辞書を引かないと、自分の言葉が増えないんです。
日本語検定におけるN2の語彙数は約6,000で、これは小学4年生のレベル。N1だと語彙数が約10,000で、小学校卒業レベルです。
コンビニで働いている外国人の多くはN2よりは上であり、日本人でありながら、ここまで達していない人が大勢いるのが現実です。
どうしてそうなってしまうかと言うと、本を読まなくなっているから。
日本語を学んでいる外国人の方が、テキストを始めとする書物を読んでいるなんて、悪い冗談のような話です。
日本語検定は、日本人にこそ必要であるような気がしています。