まったくもって無神教論者なので、神様と仏様の区別がついておりません。
だから、神社とお寺の違いも分からない。何となく、そういうものがあってもいいのかなという感じ。それって、親の教育なんだと思います。
見たことないですからね、そういう存在。なので、誰かから教えられないと、なかなかそっちの世界へは向かわない。
かと言って、否定しているのでもないんです。
お墓参りは続けてますから。ぼんやりと、死後の居場所みたいに考えている。それって、仏様なんでしょうね、どっちでもいいけど。
『ただいま神様当番』(青山美智子著・宝島社文庫)は、神様方面の寓話です。
似たようなストーリーは、水野敬也の『夢をかなえるゾウ』シリーズでお馴染みですが、この作品の神様は、そこまで押し付けがましくありません。ごくごく日常にある普通の人々のちょっとした不満について、問題提起の上、解決を考えさせる小中学生への課題図書みたいな内容でした。
何でしょうね、普通ってあんまり面白くない。こういうのを有り難がる人って、幸せなんだろうなと思ったりしました。
【テーマ】タイトル・時代性・学習性 15点
【文章技巧】読みやすさ・バランス 16点
【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 15点
【構成】つかみ・意外性・スピード感 17点
【読後感】爽快感・オススメ度 16点
【合計】79点