都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

「好き」を言語化する技術

前に、本を読むスピードとして時速60ページと書きましたが、このブログを書くスピードは、題材によって差があるけれど、平均時速600字というところ。もともと遅筆である上に、キーボード入力が右手人差し指一本なので、そんなもんです。反芻(はんすう)しながら行きつ戻りつ書いているってのもあるかもしれません。

ブログのテーマは、時事・書評・野球・お笑いのジャンルから適当に捻り出しておりますものの、このネタ選びが結構な苦行であり、平凡な日々を過ごしていると、夏休みの絵日記みたいに切羽詰まった気持ちになるなと思うこのごろです。

で、苦しくなると書評へと逃げ出すんですが、読書感想ってのも続けていると、切り口が似たような感じになり、なかなか…。

 

今日は『「好き」を言語化する技術』(ディスカヴァー擕書)から。

筆者の三宅香帆(31歳)は、最近売り出し中のヒットメーカーで、話題となる本を書きまくっています。

『人生を狂わす名著50』『妄想とツッコミでよむ万葉集』『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』『文芸オタクの私が教えるバズる文章教室』が、そのタイトルなんだけど、あざとさが全面に出されていて、マーケティングの勝者って感じです。

書評の書き方に通じる本書では、「面白さは共感か驚きのいずれかであって、自分の体験や自分の好きな物の共通点を探し出すか、どの部分を新しいと感じるのかを考えることである」と言い切っていたのが新鮮でした。けど…、それぐらいかな? コシマキには「たちまち13万部突破!」などと表示されているものの、確かめようもなく、宣材写真がニッコリ笑いかけている感じが『磯山さやか写真集』みたいでありました。

近著『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は、買わなくてもよさそうです。