都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

謎な日本語

『上田と女が吠える夜』という番組で、タレントの峯岸みなみが結婚のお祝い返しを知らずにいたエピソードを披露したことに対し、MCの上田晋也から「自分が知らなかったとしても、旦那が指摘するんじゃないの?」のツッコミを受けて「旦那がYouTuberで、中学生からアイドルの夫婦って詰んでるんですよ」と見事に切り返しておりました。こういう言葉が瞬時に浮かぶ脳の構造は、どうなっているんだろうと、羨ましくさえ思いました。台本じゃないでしょうからね。

ここでの「詰む」というワードは将棋用語ですが、峯岸みなみが将棋を趣味としている話は聞いたことがありません。そのルートと関係なしに、若者界隈で「終わっている」の意味として浸透しているようです。常識がないということについての自戒の念も込めて「詰んでる」。俳句の世界に通じる感性です。油断していると、若い世代が次々に新語を編み出すので、アンテナを高く揚げていないと会話に追いつけなくなります。

 

言語学者も知らない 謎な日本語』(石黒圭・石黒愛共著・教育評論社)を購入しました。

この本は、20代前後の若者が使う言葉を解説したもので、日本語が持つ独特の進化発展性を浮かび上がらせています。

全く聞いたことがないというのは少なかったものの、青森や鹿児島の方言よりは理解しやすく、学術書っぽい魅力が溢れていました。

際限なく言葉が拡がっていくのは、外国語を取り入れていくのが大きく、「エモい」「メタい」「チルい」「ディスる」「リアタイ」「モブ」など、どうやって拾ってくるんだか、言い出した人がいるんでしょうね。その際にカタカナたちがいい仕事しています。

その他、「わかりみ」「誰得」「バ先」「とりま」「それな」「マジレス」「乙」などを学習しました。省略するのが大事なようで、スマホへの文字入力と関係しているのでありましょう。

辞書編集に携わる人たちは大変だなぁと、ちょっぴり思いました。