都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

商品券

大学生のとき、家庭教師とは別に、短期でいろんなアルバイトをやりました。

スキー場のリフト小屋、放送局食堂のウエイター、鉄板工場の機械清掃…中でもシーズンごとに楽しみにしていたのが、銀座高級百貨店のお中元・お歳暮の配送です。一個につき200円の歩合制でした。普通のデパート配送は一個30〜50円程度でしたから破格です。40年以上前の話ですからね。大田区・世田谷区・目黒区のエリアで一日に100〜150個を捌きます。他のみんなはこれを一人で行うんですが、運転が上手いけど人相の悪い友人が、充分に自覚している(そのため常にサングラスをかけていた)こともあって、お行儀の良い私に声をかけ、ペアで動いてました。ナビのない時代だったので、地図は手放せないため、逆に効率が良かったようにも思います。

配達員には、条件がありました。真夏でも襟のあるシャツとジーンズ以外のパンツを着用、もちろん靴は革靴です。アルバイト感を漂わせてもいいけど、お育ちは悪くない雰囲気を。殴り合いの喧嘩なんか、したことがないように見えるってとこ、大事です。高級品ですからね。

お届け物には、商品券も少なからずありました。その中で、配達伝票の上部に🔴のハンコが押されているのがあって、それは10万円以上の商品券が入っている印でした。じゅうまんえんって…。いやいや、金券の半数以上が🔴印だったのです。40年以上前の話。なるほど、そういうのは革靴だし人相です。

 

石破総理が10万円の商品券をばら撒いたことで大騒ぎしているけど、私は冷めた眼で見ています。

お金があって、それをどう使おうと、勝手だと思うんです。

下品かもしれないけど、そういうのも含めての人の評価になるわけですから。

政治家が大根一本の値段を知らなくても良いし、自家用車がベンツのゲレンデでも全然構わない。大衆自動車に乗っているから庶民的だと共感するような人には賛同できません。そんなこと言ってるから、消費が冷え込むのです。

国会議員には、もっと、国民生活に関係する話で論戦を挑んで欲しいと思うのであります。