都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

策士

広島の有名人であるタッちゃんこと達川光男は、現役時代に身体にかすってもいないボールが当たったと言い張って、死球で出塁する詐欺師みたいなことをやっておりました。それだけ、チームプレーに徹し、勝利にこだわっていたとも言えますが、あの野村克也監督が呆れるほど、相手打者へ囁き戦術を繰り返していたのも有名な話です。

自身のデッドボールもさることながら、プロの強打者に対する当たりそうな内角球の使用は、バッテリーが持つ正当な権利であるという持論を持っていて、容赦なく攻撃的なリードを見せていました。その際は、事前に相手打者へ「危ないところいくけぇ、気ぃつけーや」と声をかけることは忘れないようにしていたと言います。裏をかくような卑怯な真似は絶対にしないので、そこのところに美学を感じたりします。

彼のエピソードで一番面白いのは…

達川捕手は、自軍の投手に対し、3〜4月の時期は、マウンド上でできるだけ長くボールを持てと指示していました。

それは何故か?

相手打者の中には、花粉症で苦しんでいる選手がいるからです。そのことで、集中力を削がれるヤツがいるハズだと。

実際に効果があるかは分かりませんが、そんなことまで考えるんだと思わせることで、信頼度は上がっていたんじゃないかと。

勝負事は、たくさん考えている方が強いのであります。