ドラマが面白くなるかどうかは、役者の演技よりも脚本によって決まるものだと思います。
第一人者は何と言っても坂元裕二、そして福田靖、三谷幸喜、野木亜希子、君塚良一、宮藤官九郎、最近ではバカリズムが注目されています。
もう一人注目しているのが金子茂樹です。
テンポよく繰り広げる会話劇に活路を見出したようで、長セリフに強い小池栄子との相性がバッチリです。
『俺の話は長い』は、30過ぎてニートの男が過保護とも思える母親の愛情に守られて、仕事を探そうともせず、それを咎めるような姉からの嫌味を口喧嘩では負けたことがないという独特の屁理屈でケムに撒き、草野球の審判の謝礼で糊口を凌ぐというだらしない生活ぶりを生田斗真が演じています。生田斗真って、他で見たことがありませんが、働こうとしないクズ役が見事です。二枚目なのにねぇ。
そう言えば、生活力に溢れて仕事をバリバリこなす小池栄子は、ダメ男を惹きつけてしまうようなところがあります。なんだかんだ言いながらも許してしまうような大きさがあって、その才能に気づいた作家が本を書く。だから、似たような役柄が回ってくるのでしょう。
と、5年前に話題となったシリーズが、このたび二週にわたって復活しました。
日テレの日曜日夜10時半のドラマ枠は、ハズレなしです。オススメです。