都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

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例えば、試験勉強で遅くまで頑張る息子に夜食を作って部屋に持って行った時「どうせ朝まで起きてるから、ゴミ出しはオレがやっとくよ」って言ったとします。しかしながら、いつの間にか寝落ちしてしまい、約束を果たさなかったとする。会社だったらアウトです。結果が全てだから。

だけど、家族は違う。家族はプロセス重視。努力しているところや気持ちを大事にします。

 

「誰と戦っているんだか分からないから外した」というのはドラゴンズを9対4で倒した日のカープ・新井監督のコメントです。

開幕から三番を任された小園海斗が急に調子を落としたのに歩調を合わせるようなチームの7連敗。リーダーとして、みんなを引っ張っていくべきところ、自分のことだけ考えているような姿勢に喝を入れるべく、メンバーから外したんだと思います。

全力疾走が社是であるカープは、その象徴が菊池涼介や矢野雅哉の一塁へのヘッドスライディングにあるように、気持ちを前面に押し出すことを求めています。相手チームのエラーによって出塁した回数が5度でリーグトップなのが、それほど俊足でもないファビアンだというのも、走塁でプレッシャーを与えている証拠であり、イズムが徹底されている様子が窺えます。つまり、成績よりも姿勢を重んじるのが新井野球であり、控え選手をベンチに追いやってまで出場している選手に対しての責任感を問うているんです。

ゲームに出続けていると、自分の利益を追求するあまり、犠牲的な気持ちが薄れてしまうことが往々にしてあります。小園の場合、点差や塁上のランナー、それにカウントに関係なく、ボール球に手を出していた。そういうムードの蓄積が、マイナスの空気を生み出してしまう。それに苦言を呈することができるのが監督です。コーチは結果のみにこだわるけど、監督は姿勢を重視して全体のバランスを考えるんです。

謹慎処分は一試合だけでした。その次の試合でスタメン起用された小園海斗は、好走守にわたって闘志溢れるプレーを見せており、周りへも良い影響を与えています。これがチームを家族だと言い切った新井流の人心掌握術。大敗したら会見拒否を繰り返すような監督とは、人生の経験値が違うのであります。