「世界一貧しい大統領」として多くの国民から愛されていた南米ウルグアイのムヒカ元大統領が亡くなりました。
私は全く知りませんでしたが、ホセ・ムヒカ氏は2010年から5年間、ウルグアイの第40代大統領を務め、在任中は公邸に住まず、郊外の質素な住宅で暮らしていたと言います。
また、毎月1,000ドルだけで生活し、残った収入の大半を貧しい人たちに寄付し続けたと言うから驚きです。国民からは「ぺぺ」との愛称で親しまれていたそうです。
ムヒカ氏は2014年のCNNのインタビューに「私は貧しい大統領ではない。貧しい人とは、多くのものを必要としている人のことだ。生きるのに必要なものはほとんどない。大統領になるずっと前からの生活と同じ生活をしているからだ。今も同じ地域で、同じ暮らしをしている。国民の大半と同じように生きている」と応じています。貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲望があり、いくらあっても満足しない人のことだというのが持論の同氏は発言にブレなく、徹底した信念の持ち主でありました。
享年89歳。合掌。