NHKBSで昼間にやってるプレミアムシネマでは、結構いいのをやってるんだけど、吹替えのない字幕スーパーの洋画が多いので、滅多に観ることはありません。
ながら族の私は、逆に集中するのが苦手なのと、CMがないのでずっと観てなきゃいけないのがどうも…。映画館だと覚悟と準備がありますが、家では不思議と尿意もしくは便意が邪魔をするので困るんです。
だけど、今日の『孤高のメス』は邦画の医療モノ。ネットレビュー3、6は、まずまずです。どうせ、グロテスクなオペのシーンは見たくないので、うまいことペース配分できそうってことで、チャンネルを合わせました。
連載漫画がベースとなったこの映画は、生体肝移植を必要としている患者に対し、脳死判定されている少年の母親が臓器提供を申し出たことを受けて、法律で禁止されている禁断のオペを決断するまでの葛藤を描いたストーリーです。医は仁術と言いますが、組織の中に組み込まれて上を目指すとなると、長いものに巻かれる人が多いんでしょうね。ドロドロした話が後をたたないのは、実際にそういう世界だからだと思います。
偏差値が高い人ほど、損得を重視する。そういうものです。警察もそうだし、弁護士も政治家も役人もそう。会社員なんか、もっとそうです。正義や倫理よりも、損得が判断基準。それを間違えない人が、組織では偉くなり、逆らったらドロップアウトする。よくないねぇ、巻かれる人々は。そこを突っつくと、作品が生まれたりするのであります。
それはそれとして、劇中では堤真一と夏川結衣の演技が素晴らしく、涙がちょちょぎれました。まだまだ水分に余裕があるので、枯れるまでは少し時間がありそうです⁉︎