都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

米田中

ネットで「日本一高い居酒屋」で検索すると、『田中田・西麻布店』というのが出てきます。

なんでも平均客単価が15,000~25,000円だと言いますから、カウンターでのお寿司屋さんレベルですね。居酒屋のつもりで入店すると、ショックです。まぁ、西麻布ですから、貧乏な人は歩いていないんでしょうけど、どうなんでしょうね、会計時の金銭トラブル。いや、金額に文句があるんじゃなくて、財布に用意がないってことは考えられます。女性と二人なら、30,000〜50,000円ですから。

まぁ、どうだっていいけど。

で、その田中田がランチのお店として出店したのが、外苑前駅からほど近い『米田中』です。

実は、二年ほど前から月イチで青山墓地へ墓参に通っておりまして、そのたびに気になっていたお店でした。

青山通りから少し入った通り沿いの地下一階にひっそりと構えているんですが、ランチの九種類の定食がズラリ2,200円から。なかなかだけど、今どきはラーメンだって1,000円超えですからね。月に一度、こんなことでビビってどうすると気持ちを奮い立たせ、入店しました。

店内は、近隣のビジネスマンらしき若い男女ばかりであるものの、制服の女性なんていないし、なんか余裕の空気が溢れています。なるほどねぇ。心のゆとりは表情に滲み出るんだ。

顔がこわばっていた私はちょっと悔しかったので、一番高い「博多定食」(2,800円)を注文しました。これがスゴかった。

ご飯:羽釜で炊き立ての秋田産つや姫
主菜:イワシの明太子詰めとチキン南蛮
小鉢:やま幸のマグロ、辛子高菜、とろろ汁
汁物:豚汁

えーっと、おかずは三食分あります。豚汁だけで一回分。具沢山の常識を超えていました。柚子胡椒が添えられているのがなんとも…。
やま幸というのは築地の仕入れ先で、有名なんだそうです。これととろろと辛子高菜をご飯にかければ、もう一回分。
そして、もちろん主菜が一回分。特にイワシの明太子詰めが斬新でした。

こうした強者揃いを受け止めているのが、炊き立てアチチの羽釜炊きです。

私は定食屋で七年間、ずっとご飯を炊いていたので、米にはめっちゃうるさいんだけど、これは見事です。あたいを食べてとばかり、ピカピカに光りながら香りが立っていて、粒立ちがありつつもしっかりと粘りがある。そして、ほんのりと甘い、ご飯単独でもいけてるレベル。米田中、看板に偽り無しです。まいりました。月に一度の贅沢となりそうです。

 

それにしても、備蓄米は5キロ二千円以下になりそうですが、中身は2〜3年以上前の古古米古古古米だそうです。

今までは家畜用のエサにしていたような…安いのは当然です。

だけど、普通に流通したやつは、安くしちゃいけません。だって、味が全然違うから。そんなの、ほとんどの人は食べたら分かります。新品とヴィンテージじゃない古着ってことなので。

本来、収穫した米の保存は、瑞々しさを保つために専用の冷蔵庫に入れておかねばなりません。時期を見て、精米にかけて出荷する。本当は家庭で精米する方がいいんだけど、米ヌカは油分を含んでいるので、厄介者にもなりますからね。そういうのを中間業者がコントロールしてるってことでして、米単体が右から左に移っているわけではないってとこ、伝えなくてはならないんです。そうしないと、備蓄米放出以降に混乱が生じます。小泉進次郎は、そこのところも責任を持って発言すべきなのであります。