亡くなった祖母は口癖のように「朝の果物は金(きん)」だと言って、朝食にフルーツを採り入れるよう奨励しておりました。
そんな格言があるのかどうか知りませんが、何故朝かと言うと、身体を冷やすから夜だとダメなんだそうです。おばあちゃんの知恵袋。
まぁ、理屈として正しいのかもしれないけど、一人暮らしの身としては、フルーツ一個というのは単独であるならいざ知らず、デザートとして捉えた場合、多いんです。そんなには、いらない。かと言って単独での朝食なんて考えられない。切るのも面倒くさい。バナナは黒くなる。
そもそも果物を毎日食べるってのは、贅沢だと思います。育ちが良いブルジョアっぽさを感じてしまいます。少なくとも、段ボールを上手に使いながら生活している人たちは食べません。腹持ちが悪いですしね。
私の場合、手軽さがウリのミカンがあんまり好きじゃないんです。正解の食べ方がよく分からないってのもある。
スイカもねぇ。皇室の人々は、どうやって上品に食べているんだろう?
果物じゃないけど、とうもろこしも苦手で、食べ終わった姿が罰点だらけの答案用紙みたいに晒されるのが恥ずかしい。
いやいや、嫌いなフルーツなんて一つもありませんが、どうかすると一年中ほとんど食べないなんてこともありました。メロンパンぐらいかな。
先日、どなたかのブログで『果実園リーベル』という存在を知り、モーニングメニューのフルーツサンド(1,280円)が美味しいというので、横浜西口店に行って来ました。
8時半の開店に合わせ、行列が出来ていたのが驚きです。バス停か?
還暦越えのジイさん一人ってのは私だけでしたが、なるほどインスタ映えする雰囲気の良さが、そこかしこに充満しています。
それでいいんです。自分は見えないのだから。
フルーツサンドは、一人前なのに六切れもあって、大きめのケーキ3個分って感じ。これに、最新エスプレッソマシンによるコーヒーが飲み放題です。近所にあれば週イチで通いたい、読書するのにもってこいのお店でありました。