医者にかかっていていつも思うのは、この人は病状について、本当に理解しているのだろうかってことです。
例えば、痛風の発作が出ると地獄の苦しみなんだけど、診察したお医者さんは、その痛さが分かっているのかと。まぁ、私も地獄の苦しみがどんなかは知りませんけどね。
そういう意味で、とっても参考になるのはかまいたちの濱家隆一が自身のYouTubeで話すこと全てです。つまり、経験者ってこと。
いろんな病気を潜り抜けるほどに、資格試験に受かっているような、そんな気がしてきました。
いい歳して健康自慢なんかしているやつは、ロクなもんじゃない。異性と付き合ったことがないような話で、免疫がないというリスク開示です。
だから、不健康な人の友人は、病気持ちがいいんです。類は友を呼ぶ、同類相憐れむでお互いを讃え合いたい。
今まで「痛風」と「高血圧」(あと肥満)ぐらいしか語ることができなかった私のレパートリーに「帯状疱疹」と「ぶどう膜炎」(発展系は緑内障)と「肺炎」が入ってきて、最新情報としては「飛蚊症(ひぶんしょう)」と「咳喘息(せきぜんそく)」が加わりました。
「飛蚊症」は「ぶどう膜炎」のお釣りみたいな症状で、その名のとおり蚊が飛んでいるように見える症状です。実害はないものの、幻覚を見ているような気分なので、決して気持ちの良いものではありません。「咳喘息」の方は、突如として咳が止まらなくなります。これは、今月初旬に罹った「肺炎」の置き土産みたいな感じ。放っておくと「喘息」に昇格するんだそうで、こっちの方が問題です。
「咳喘息」とは猿岩石みたいな名前ですが、CTで白い雲のように映し出された肺の影を受けて、呼吸機能検査を行った結果、気道が炎症を起こして狭くなっていることが判明しました。
そこで、知る人ぞ知る気管支拡張薬『メプチンエアー』の登場です。「肺炎」のとき、ツロブテロールテープという謎の貼り薬を経験しましたが、今度は吸入剤。飲んだり塗ったりするだけがクスリじゃない。貼ったり吹きかけたり、いろいろあるってことを知りました。
いやいや、呼吸器関連の病気はなかなかでありまして、ちゃんと息ができないってのは苦しいことこの上ない…ってことが、身に染みて分かりました。街中(まちなか)で咳をしている人を見ると、ちっちゃく頑張れなんて呟いたりします。
そして、わざわざ肺にタバコの煙を送り込んでいる人は、想像力に欠けているのだと、改めて強く思うのであります。