『IPPONグランプリ』みたいな大喜利番組で感心するのは、答えた人よりも問題を作った人に対してです。
どうやって作り出すのか知る由もありませんが、少なくとも、「お前がやってみろ」と言われて何も思いつかない人には、お題を捻り出すなんて、とてもムリです。
だから、名回答者たちは、名問題作成者でもあるんです。どうでもいいけど。
テレ東の『正解のないクイズ』という番組では、進行役の呂布カルマ・Aマッソ加納・相席スタート山添の三人が、ボケたりツッコんだりポジションを変えながら、フルスロットルで反応の速さを競い合っています。バスケットボールみたいな会話の妙をプロはスゴいと思う。
先週月曜日は「人類が不老不死となった時代に必要な法律を教えてください」というお題でした。
それに答えた回答者たちがそれぞれに素晴らしい。
宇宙飛行士・山崎直子「宇宙規模の法律である銀河憲章ができる」
昆虫研究家・篠原かおり「食糧不足となるから肉食を禁止する(牛や豚のエサとなる穀物は人間のために)」
クイズ作家・矢野了平「死刑に代わる極刑の制定」
かもめんたる・岩崎う大「実年齢を偽ってはいけないという法律」
哲学者・岩崎大「安楽死を認める」
漫画家・和田ラヂヲ「(土地不足となるので)家は一軒までとする法律」
物理学者・木村建次郎「ある程度の年齢になったら、地球から出て行かせる」
国際弁護士・清原博「冷凍睡眠に関する法律」
人工知能・Gemini「冷凍睡眠に関する法律」
経済学者・成田悠輔「安楽死法の制定」
トムブラウン・布川ひろき「敬語禁止法」
MCの三人は、それぞれの回答を吟味しながら、感心したりツッコんだりしてイメージを膨らませ、最終的に正解を決めていきます。今回の結論は、不老不死になると人間が地球の外へ干渉するようになるからと「銀河憲章」に落ち着いたのですが、個人的には、先輩だらけになって後輩たちのストレスが半端なくなるという理由で「敬語禁止法」だという発想が見事だと唸ってしまいました。
締めの言葉として、呂布カルマが「この話は何時間でもできるな」と呟いていたのに共感しています。今度、酒のツマミにしてみようかな?