「がさつ」って漢字表記はどうなっているのか、辞書で調べたけど載ってませんでした。
ネット検索では、語源に諸説あるらしく、有力なのは「ガサガサ」という擬態語が「がさつく」に動詞化され、それが名詞に転じたらしい。
男性に対しては、あまり言いませんよね。細やかの対極にある、粗野だとか荒々しいを意味する「がさつ」は、男らしさの象徴と言えなくもないからです。だから、後に続くのは女性。「がさつな女性」という使い方が多いように思います。
保険会社には、多くの女性が勤務していたので、それこそたくさんの人を見てきましたが、「キングオブがさつ」は帰国子女のQ子でした。
彼女、物腰は柔らかく、外見も言葉遣いもキレイでして、まさに女性そのものだったんですけど、脳内が男性だったのです。
仕事を終えて帰り支度を始めると、やおら業務机の引き出しを開放して、机の上にある全てのものを津波が飲み込んでいくようにガサっと。一発で解決を図ります。鉄板焼きのシェフが、後片付けするような感じでした。うわぁ〜‼︎
その後、佐世保に勤務するアメリカ人と結婚して退職していきました。今ごろ、どうしているのかな?
ここへ来て、新たに喘息デビューした私に対し、掃除機を買い漁っては、不要になったやつを押し付けてくる神経質な姉が「それは家が汚いからだ」とバッサリ斬り捨てます。
したがって、滅多に掃除をしない私の家には掃除用具がたくさんあります。大量な参考書を買い与えられた中学生みたいな話です。後でやろう。
だけど、ホコリがいけないのは、綺麗にした側から、次の日にはまた、うっすら積み上がっていくところです。キリがありません。なので、まとめてやろうと考えます。結局、やらないんだけど。
とは言いながらも、我が家をゴミ屋敷に発展させるのは本意ではありません。そこで、定期的に人を招き入れるようにしています。こう見えても自意識が高く、見栄っ張りなので、ムキになって発作的に導線を整理します。見えるところを中心に。
しかしながら、そういうの、ほーんと下手くそで、なかなか前に進めません。気が散る性格ってのもあります。
そこで、奥の手はQ子方式です。つまり、家の中に開かずの間を作り、とりあえずは邪魔になったものをガサっと放り込んでいく。がさつです。
平穏に暮らしている人からすると、どうしてそんなことになるか不思議でしょうが、理由は簡単です。
それは、捨てられないから。カテゴライズするために購入した収納ケースが使われず、ゴミを買ってきたみたいになるのもご愛嬌。そして、それもまた捨てられない。増え続けます、要るものも要らないものも。ハハハ。理屈には強いんです。
で、埃撲滅の手始めは空気からだと業者委託しました、エアコンクリーニング。取り敢えず、使う部屋の2台を。
いやぁ、結構大変な作業なんですね。エアコンは、プラスチックが主体のでっかいプラモデルみたいな構造で、素人が触ると壊れやすくなっています。なるほど、電機メーカーと清掃業者はセットでした。プリンターとインク販売的な関係性です。それでも、3年に一度ぐらいはやった方がいい。めちゃくちゃ汚れてました。これじゃ、喘息にもなる…かも。
老化が進んでいくと、気管支が狭くなっていくらしい。お年寄りのゲホゲホは、そういうことでした。わかるわ。理屈には強いんです⁉︎