都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

スプーフィング

北海道の『どさんこワイド179』という番組で、特殊詐欺の新たな手口を紹介しておりました。

携帯電話に大阪府警を名乗る男から「あなたの銀行口座が詐欺グループのマネーロンダリングに利用されており、その犯罪に加担しているとの容疑がかかっています。捜査のために現金の番号を調べる必要があります。一つの口座にお金を集め、そのお金で金塊を買ってください。金塊は取りに行くのであなたの車の下に置いておいてください」というバカバカしい内容の通知があったと言うのです。

ツッコミどころ満載で、騙されるハズがないと思ったのですが、ポイントが電話番号にありました。

着信した番号は、末尾に0110と各地の警察署が利用するナンバーが表示されるため、不安に陥れられるのです。一般の人にとって、警察からの電話というのは、事件を想像させます。この数年、スマホに直接、着信やSNSでのメッセージを送って騙す手口が多くなり、着信した電話番号を確かめ、知らない電話番号からの着信には応じないように注意喚起されています。だからこそ、電話番号の確認が広まり、それが警察だったりすると、逆にその電話番号を盲信するようになるという仕掛けです。

この技術を「スプーフィング」と言います。スプーフ(spoof)とは、ホラ話など真実でないことを冗談として他人に信じ込ませる行為を指していて、日本語に訳すと「だます」「かつぐ」「からかう」といった意味になるんだそうです。勉強になるねぇ。ならないか?

一度信じてしまうと、耳慣れない言葉の連発で、こちらの判断力が空っぽになるように誘導していくテクニック。新興宗教の勧誘にも繋がっているような気がしました。おそらく、騙される人は素直でいい人なんでしょうね。だけどなぁ?