ずっと昔、山中湖畔に北野武のインドカレーのお店があったのですが、いつの間にかなくなっていて、芸能人の名前だけじゃ難しいのだろうと思っていました。
その場所から見える湖が絶景なんだけど、夏場の限られた時期だけでは、勝負にならないってことなんでしょう。地元で暮らす人でないと無理。
そこへやって来たのが御殿場に本拠を持つネパール軍団、サナムというカレーハウスです。
不思議ですよね。日本にあるインドカレーのお店は、ほとんどがネパール人によるもの。ここのお店もどうやらどうやらそうらしい。
とにもかくにも、新しい店が出来たら、とりあえずは行ってみる主義なので、出かけてみました。
で、到着は12時半。当然に混雑しているものと思いきや、80席以上あると思われる店内は私だけ。冗談かと思いました。
イヤなもんですよ、店の人よりも少数で居続けるのって。そのうち、恰幅がいい店長らしき人が厨房から出て来て、窓から沿道を見ながら私の方を頻繁にチラ見します。
多分、二度と来ないだろうと思いつつ、カレー三種が選べるランチメニューをチョイスしました。
これが、なかなかです。流石のインド。じゃなくて、ネパール。どうして、ネパール出身を語らないかは謎です。こういうのって、欧米の人が見たら、日韓中が一緒なのと同じなんでしょうね。寿司を握る中国人ってのもいるのかも。
そして、1時を過ぎるころ、店の前に観光バスが到着し、大勢のインドだかネパールだか、それっぽい家族連れが大挙押し寄せて来ました。
なるほど、これを待ち続けていたのか?
かくして、お店は普通に活況を取り戻しました。日本人は、ホントに私一人です。あとの50人ぐらいは、みんなタイガー・ジェット・シンとその家族みたいな感じ。大音量の全く聞いたことがない言語が飛び交うと、捕虜になった気分になりました。
いやぁ、観光地は外国人によって、回っています。ビックリです。