1966〜67年にかけての実写版ドラマだから、若い人は全く分からないと思うけど、昭和31年生まれの私にとってヒーローだったのが『マグマ大使』です。
手塚治虫の原作だとされているこの作品は、独特の世界観について、いろいろ理屈が付けられていたようですが、子供たちはそんなのどうだっていい。なんか、世の中が不穏になると、マモルという少年が「マグマたいし〜」と絶叫しながら笛を吹き、それに呼応して長髪のロボットが奥さんと息子を連れて、富士山の火口みたいなところからアッという間に飛んできて、解決に当たるという構図。当時の少年向けドラマは、みんなそんな感じでした。人々が平和に暮らしているところへ悪い奴らが秩序を乱すので、正義の味方が登場して解決を図ります。『仮面ライダー』よりもずっとずっと前の話です。
で、視聴者の理解を進めるために、あらすじをテーマソングで表現していました。
「アースが産んだ〜正義はマグマ〜。ち〜きゅうの平和を守るため〜♬」
笛の音が届くための音量はどのくらいであるべきかとか、火山の火口から都心へ飛んでくるのに、どのくらいのスピードが必要かなどと意地悪くツッコむ人は一人もいません。SNSのない、平和な時代でありました。
ここのところ、トカラ列島の地震が続き、南海トラフ地震の予兆であるとか、その後に富士山噴火が起きるとかでザワザワしています。
地震学者がテレビに出て来て、いろいろ説明してるんだけど、よく分かりません。マグマなんて、見たことがないですしね。
そういえば、小学生の私は学芸会のとき「マグマたいし〜」のトーンで「しょうとくたいし〜」と叫んで、クラスの人気者になっていたのを思い出しました。くだらないねぇ。