もう随分前に映画で観たのが『博士の愛した数式』(小川洋子著・新潮文庫)です。
ミステリーではない純文学のジャンルだから、ギザギザした話でなく、淡々と進んでいくので、ストーリーよりも役者の演技に心を奪われていました。実際、本編とはちょっとだけ曲げた展開なので、違った印象を受けたわけですが…。
先日の鈴木保奈美の番組で、この本が紹介されていたので、取り寄せてみることにしました。
いやぁ、新潮文庫の100冊だけあって、鮮やかでした。本の方が100倍面白い。数学にまつわるエピソードを発展させて、ここまで昇華させることができるなんて、ホント素晴らしいです。この作家には、野球も描いて欲しい、そう思います。
数字にまつわる蘊蓄が、どんどん出てきます。こういう先生だったら、勉強したくなるよなぁとも。
素数って、いいじゃないですか。完全数の話も興味深い。友愛数、三角数も、子供たちに教えたくなりました。
【テーマ】タイトル・時代性・学習性 18点
【文章技巧】読みやすさ・バランス 18点
【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 19点
【構成】つかみ・意外性・スピード感 18点
【読後感】爽快感・オススメ度 19点
【合計】92点