ベトナム人に日本語を教えていたとき、各人にノートを渡して交換日記のやり取りをしていました。
その日、起こったことで分からなかったことや不思議だと感じたことを書いてもらっていたのです。
会話と違って、記録として残るので、自身の成長を確かめることができます。
それと、「話す」「聞く」「読む」「書く」の中で、書くのが一番難しい。だからこそ、効果があるのです。
最初のうちは、全てが平仮名表記です。これを日本人が読むのは大変です。それが、少しずつ漢字交じりになります。そこで気がつくわけです。漢字は便利だと。自分でそう思うようになれば、学習がスピードアップします。そうやって、教えていきます。
字の上手下手は、個人差が激しいです。
平仮名なんて、簡単だろうと思うけど、人によってはいつまでも覚えきれないんです。
それは「い」「に」「ふ」のように、一つの文字に空間が生じているのに違和感があるらしい。アルファベットの26字は、全て繋がってますからね。そういうの、我々は言われなきゃ気付きません。
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(北村浩子著・小学館新書)には、そういう話がギュッとまとめられています。
日本語を学ぶ外国人に対するインタビューで構成されたもので、どうしてペラペラになったのか、何に躓いたのかをわかりやすく、尊敬を持って表現しておりました。このジャンルは、まだまだ確立されたものが少なく、いろんな教え方や学び方を聞くことで、刺激を受けています。